ブルーライトと疲れ目の関係
ここ十数年で急速に普及し、私たちの生活に欠かせないものとなった、
パソコン、スマホ、果てはゲーム機器などの液晶画面。
それに伴い、眼精疲労を訴える人も増えているようです。
液晶画面から発生しているものといえば、最近話題のブルーライトですね。
そこで、ブルーライトと目の疲れの関係について、調べてみました。
そもそもブルーライトとは可視光のうち、
紫外線にもっとも近いエネルギーを持つ波長帯に属する光のことです。
波長が長いため、散乱しやすいという特性があります。
光が散乱することにより画面がチラつくため、
その画面にピントを合わせようとして、眼の周りにある筋肉が過度に緊張します。
具体的には、眼は対象物にピントを合わせるため、
毛様体筋という筋肉が伸び縮みします。
この筋肉は近くのものを見るときに緊張し、
遠くのものを見るときに緩む仕組みになっているのですが、
液晶画面(近くのもの)を見るために、ただでさえ緊張状態にある毛様体筋は、
チラつく画面にピントを合わせるために、文字通り過度の緊張を強いられているのです。
また、液晶画面をみているときの特徴として
「長時間同じような姿勢を続けがち」というのがあると思います。
これにより、さらに毛様体筋は大きく動くことがなくなり、疲労度が増していきます。
毛様体筋は筋肉ですので、
疲れてくると腕や足の筋肉と同じように疲労物質である乳酸がたまります。
こうして、人は「眼が疲れたなー」と感じているのです。
また、同じ液晶画面でも、旧来型の液晶より、
最新のLED液晶のほうがブルーライトを発する量が多いといわれています。
今後ますます疲れ目を実感してしまう状況が増えていくかもしれませんね。
では、眼の疲れを少しでも和らげるためには、どうすればよいのでしょうか?
下記に簡単にできる眼精疲労の解消方法をまとめてみました。
- 気づいたときに、違う距離、違う明るさの対象物を見る
頻繁にやればやるほど、また、時間も長ければ長いほど良いとされていますが、全くやらないよりは、気づいたときに短時間でもやったほうが、眼には良いようです。
- ホットパックまたは温冷湿布を数回行う
どちらも眼の筋肉の血行を良くし、筋肉を柔らかくする効果が期待できます。ただし、眼が充血しているときには、余計に悪化する可能性があるのでやめましょう。
- ツボ押し
眼の周りには、眼精疲労に効くツボがたくさんあります。ツボの場所をきちんと押せばもちろん効果抜群ですが、「ツボの場所を覚えるのが面倒」なんて方には、眼の周りの骨に沿って、気持ちいいと思える場所を刺激するだけでも眼はスッキリします。くれぐれも眼球を押さないように注意しましょう。
- メガネやコンタクトは、度があっているかを定期的にチェック
度の合わない眼鏡やコンタクトレンズを使っていると、それだけで眼の調節機能は疲弊します。半年〜一年に1度は、眼の定期検診を受けましょう。
- 目薬を使う
ビタミンB12やネオスチグミン化合物は、ピント調節機能を回復する効果が、タウリンやパンテノールは、眼の代謝を高める効果があります。目的にあった目薬があれば、試してみるのも一手ですね。